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取締役頭取 新谷 明弘

取締役頭取 新谷 明弘

皆さまには、平素より格別のお引き立てを賜り厚く御礼申しあげます。

当行では、2030年を展望する秋田銀行グループVISION『価値をつくる。未来へつなぐ。』を定め、2022年度よりこの目指す姿を実現する第1フェーズの中期経営計画に取り組んでおります。本計画では、金融仲介とコンサルティングを中心とした既存事業の徹底した深掘りによる経営基盤の強化とともに、地域やお客さまが抱える課題を起点に、その解決を通じて新たな価値を創造する「地域価値共創事業」を推進しております。

計画初年度となる2022年度は、地域商社「詩の国秋田株式会社」が拠点を置く台湾向けの事業として、地域のブランドねぎ「白神ねぎ」の輸出や、台湾に拠点を置く飲食店の「横手やきそば暖簾会」への加盟などを実現いたしました。いずれも初めての海外取引となり、当行グループのネットワークを有効に活用した新たな域外販路の開拓やブランディングの事例となりました。

また、地域企業における人材に関する課題の解決にも取り組んでおります。当行が運営する就職・採用ポータルサイト「キャリピタAKITA」を中心に、秋田県内の求人企業と就職希望者とのマッチング機会の拡大に取り組み、2022年度は50名の人材マッチングを実現いたしました。

加えて、地域の脱炭素化に向けた取組みとして、当行が融資や出資などで参画する「秋田洋上風力発電株式会社」が、2022年12月に洋上風力としては全国初となる大規模商業運転を開始いたしました。当行では、洋上風力発電事業に対する積極的な関与を通じて、県内事業者の皆さまが幅広く参画する機会を設けるとともに、新たな事業の創出に取り組んでまいります。

当行は、引き続き地域やお客さまの新たな価値の創造に向け、役職員一同努力を続けてまいります。皆さまには、変わらぬご支援、ご愛顧を賜りますようお願い申しあげます。

2023年6月

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